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坐骨神経痛の整体

坐骨神経痛とは、坐骨神経に沿って臀部(お尻)、大腿後面、下腿、足に出る痛みをいいます。
このページでは、坐骨神経痛の原因や治すための整体について備忘録を兼ねて記述しています。

整体で治る可能性がある坐骨神経痛は、動作時や時間帯によって痛みが出るケースです。
常に痛みがあり安静にしていても痛いような坐骨神経痛は整形外科などの医療機関にご相談ください。
また、妊娠中は適応外です(子宮が坐骨神経を圧迫している可能性があります)。

坐骨神経の走行

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛の原因として一般的に挙がるのは、
腰椎椎間板ヘルニア、
腰部脊柱管狭窄、
梨状筋症候群、
トリガーポイントの関連痛などです。

整体施術の経験から考えられる原因としては、
背骨の捻れ、
不良姿勢、
梨状筋症候群、
結合組織と坐骨神経との癒着などがあります。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアにより神経が圧迫されると坐骨神経の一部に痛みが生じます。
医療機関でMRIや造影剤を使用してのレントゲンにより診断されます。

椎間板ヘルニアの多くは、時間の経過とともに縮小し、数か月から数年で消失します。
また、ヘルニアからくる坐骨神経痛は、ほとんどの場合、膝から下に痛みは出ません。

腰部脊柱管狭窄

腰部脊柱管狭窄とは、腰のあたりで脊柱管が狭くなり脊髄神経が圧迫された状態のことです。
老化などが原因で狭くなるといわれています。
医療機関でレントゲンにより診断さります。

治療法は、手術しかありませんが、痛みとは無関係の場合もあります。

梨状筋症候群

梨状筋の下で坐骨神経が圧迫され、坐骨神経に沿った痛みが出ます。
マッサージやお風呂で温めたりすると、一時的に楽になることがあります。

トリガーポイントの関連痛

トリガーポイントとは、筋肉の一部が縮んで硬くなった筋硬結で、押すと痛みがあるポイントです。
下記の筋などにトリガーポイントが発生すると、下肢や臀部に関連痛を引き起こします。
脊柱起立筋群、
横突棘筋群、
腰方形筋、
大殿筋、
中殿筋、
小殿筋、
梨状筋、
大腿二頭筋、
半腱様筋、
半膜様筋など。

椎間関節の可動制限

背骨が捻れ、腰椎椎間関節や腰仙関節で椎間孔が狭くなると神経を圧迫します。

※椎間孔とは、隣り合った椎骨の間の開口部で脊髄神経が通る孔です。

坐骨神経痛、椎間孔での坐骨神経圧迫

不良姿勢

座っているときの姿勢によっては骨盤内の圧が高まり仙骨の近くを通る神経を圧迫します。

結合組織と坐骨神経との癒着

神経は筋膜や結合組織に緩く繋がれています。
この繋がっている部位が硬くなると神経を障害します。

その他の坐骨神経痛の原因

腰椎の腫瘍、変形、カリエス、神経炎、神経の栄養障害、ウイルス感染や糖尿病などから起こることもあります。

坐骨神経痛の整体施術

整体では坐骨神経の走行路の問題を見つけて解消します。
問題とは、関節の可動制限により神経が圧迫されていたり、
筋膜の癒着により神経が伸長されていたりすることです。

そういった問題を取り除き、坐骨神経の走行路を正常化することで、坐骨神経が正常に機能し痛みも解消されます。

坐骨神経痛の部位別の原因

坐骨神経痛が出る部位によって以下の原因が考えられます。
※私の整体施術の経験から得たものでエビデンスはありません。

お尻からもも裏までが痛い場合

下部の腰椎椎間関節や腰仙関節、仙腸関節の関節機能障害が考えられます。

お尻から下腿まで脚裏全体が痛い場合

梨状筋症候群が考えられます。

下肢の途中から例えば膝から下が痛い場合

痛い部位の近位での坐骨神経と筋膜の癒着が考えられます。

坐骨神経痛の施術の流れ

坐骨神経痛が出る部位や、
痛みの種類(どんな痛みか)、
坐骨神経痛が出始めた時期やキッカケ、
痛みが出る動作や姿勢、時間帯、
など、お話をお伺いします。

姿勢を確認します。
背骨、骨盤、股関節、足関節などの可動性を確認します。
坐骨神経痛の出る周辺の筋肉や筋膜の柔軟性を確認します。

以上のことを総合して、
坐骨神経痛に関係すると考えられる部位を中心に、関節可動制限の解除や筋膜のリリース、筋弛緩などの施術を行います。

首の歪みや肩甲骨の変位など、思わぬ部位が大元の原因である可能性もあります。
効率を考え、最初は坐骨神経痛に最も関係すると考えられる部位を中心に施術を行いますが、場合によっては施術部位を広げていきます。