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頭蓋骨を構成する骨と縫合

頭蓋骨の構成

頭蓋骨は22個あり、一部を除き縫合という不動関節で複雑に組み合わさっています(舌骨をいれると23個)。
脳を入れる部分を脳頭蓋(のうとうがい)、
顔面をつくっている部分を顔面頭蓋(がんめんとうがい)といいます。
22個ある頭蓋骨の骨のうち下顎骨(下アゴ)を除く21個の骨は、縫合とよばれる関節で連結されています。

脳頭蓋(8個)

前頭骨 頭頂骨(左右) 側頭骨(左右) 後頭骨 蝶形骨 篩骨

顔面頭蓋(14個)

下顎骨 上顎骨(左右) 口蓋骨(左右) 頬骨(左右) 鼻骨(左右)
涙骨(左右) 鋤骨 下鼻甲介(左右)

個々の骨の名称

頭蓋骨模型写真・前頭面、正面 cranium hed name ANTERIOR VIEW

頭蓋骨模型写真・側頭面、側面 cranium name LATERAL VIEW

頭蓋骨模型写真・後頭面、後面 cranium name POSTERIOR VIEW

舌骨
舌骨・図 Hyoid bone

縫合(ほうごう)

縫合とは頭蓋骨だけにみられる骨の連結で、繊維性緻密結合組織の薄い層によって連結しています。
成人の縫合は不動関節。幼児や子供の縫合は可動性をしめすこともあります。
いくつかの縫合は小児期のみ縫合として存在し、成人では骨化し骨性に癒合(骨結合)します。

縫合の形状の分類

鋸状縫合

接する骨が互いに鋸の歯のようになっていて組み合わさるもの

鱗状縫合

接する骨の縁が鱗のように次第に薄くなって組み合わさるもの

平面縫合

接する骨の接触面が平面であるもの

縫合の種類

冠状縫合 矢状縫合 ラムダ縫合 鱗状縫合 前頭縫合(成人では骨性に癒合)

蝶前頭縫合 蝶鱗縫合 蝶頬骨縫合 前頭鼻骨縫合 前頭上顎縫合 鼻骨間縫合

鼻骨上顎縫合 頬骨上顎縫合 上顎間縫合 涙骨上顎縫合 涙骨篩骨縫合

頭頂乳突縫合 後頭乳突縫合 横口蓋縫合 正中口蓋縫合 など

※参考・・・蝶形骨と後頭骨間の連結は軟骨結合(蝶後頭軟骨結合)

※下図は縫合の場所を説明していて、縫合の形状は実際と異なります。
縫合の形状は、下位に掲載しているの実物標本から形取った成形模型の写真を参考にしてください。

頭蓋骨縫合と骨の名前、正面

頭蓋骨縫合と骨の名前、側面

頭蓋骨縫合と骨の名前、後面

以下は実物標本から形取った成形模型です(ソムソ社・頭蓋骨模型)

正面
頭蓋骨の分解模型・正面

左側面
頭蓋骨の分解模型・側面

後面上から
頭蓋骨の分解模型・後上面

正面右上から
頭蓋骨の分解模型・前上側面

後面左上から
頭蓋骨の分解模型・後上側面

頭蓋骨の動き

縫合には、僅かな動きがあります。
手で触った感覚では全体的に膨らんだりしぼんだりする感じですが、頭が大きくなったり小さくなったりするわけではありません。
頭が、上下に縮んだとき前後左右が広がり、上下に伸びたとき前後左右が狭くなります。
目で見ても分らない程度の動きです。

感覚的には鱗状縫合は1~2ミリ程度動くように感じますが、
ほかの縫合は、例えるなら、健康な歯茎の前歯を指でつまんで動かすくらいの動きです。
動きというよりは、遊びです。

頭蓋骨の動き