固有受容器とは

固有受容器とは、いくつかある感覚受容器の種類のひとつで、
筋、腱、関節、内耳に存在し、身体の位置、筋の収縮の程度、腱にかかる張力、関節の位置や動き、平衡感覚についての情報を提供します。

筋にある筋紡錘や腱にある腱器官は、筋の収縮の程度や腱にかかる張力を知らせてくれます。
関節の運動感覚受容器は、関節包の圧、関節の動きの加速減速に反応します。
内耳にある前庭器官の有毛細胞は、地面に対する頭の傾きや運動したときの頭の位置をモニターします。

脳は持続的に身体各部位の固有受容器からの情報(固有感覚)を受取り協調的な運動、動作を行います。 固有受容器は、身体のある部位が他の部位に対してどの程度の速さで動いているかも伝えます。
その結果、目でみなくても、歩いたり、衣服を着たり、楽器を弾いたりできます。