顔の痛みは、
頸椎の椎間関節機能障害、
筋トリガーポイント関連痛、
三叉神経痛の顔の痛み、
副鼻腔炎の顔の痛み、
などの可能性があります。
第7脳神経/顔面神経は主に顔の表情筋の運動神経です。
そのため顔面神経の神経痛という可能性はありません。
頸椎の椎間関節機能障害からの顔の痛み
頸椎2番3番間の椎間関節機能障害からくる顔の痛みの領域を下図に示します。
顔の痛みが頸椎2番3番間の椎間関節機能障害の関連痛である場合、頸椎2番3番間の椎間関節機能障害を改善することで顔の痛みが解消されます。
筋トリガーポイント関連痛の顔の痛み
顔に痛みを引き起こす可能性のある筋肉と、そのトリガーポイント関連痛領域を以下に示します。
顔の痛みがトリガーポイントの関連痛である場合、その筋のトリガーポイントを解消することで顔の痛みが解消されます。
僧帽筋の顔の痛みの領域
⇒僧帽筋
胸鎖乳突筋の顔の痛みの領域
広頸筋の顔の痛みの領域
⇒広頸筋
顎二腹筋の顔の痛みの領域
⇒顎二腹筋
頸板状筋の顔の痛みの領域
⇒頸板状筋
頭半棘筋の顔の痛みの領域
⇒頭半棘筋
頭最長筋の顔の痛みの領域
⇒最長筋
後頭下筋群の顔の痛みの領域
後頭前頭筋の顔の痛みの領域
側頭筋の顔の痛みの領域
⇒側頭筋
咬筋の顔の痛みの領域
⇒咬筋
外側翼突筋の顔の痛みの領域
内側翼突筋の顔の痛みの領域
⇒眼輪筋
上唇挙筋の顔の痛みの領域
⇒上唇挙筋
大頬骨筋の顔の痛みの領域
⇒大頬骨筋
頬筋の顔の痛みの領域
⇒頬筋
三叉神経痛の顔の痛み
顔面の知覚神経である第5脳神経/三叉神経が何らかの傷害を受けると顔に鋭い痛みが出ます。
顔面の神経痛という意味で顔面神経痛といったりしますが、正式には、三叉神経痛といいます。
三叉神経痛には、
悩底動脈領域の動脈瘤や血管・聴神経の腫瘍など何かの疾患の症状として痛みが出る症候性のものと、
疾患がないのに痛みが出る本体性のものとがあります。
原因となる疾患が無い本体性の三叉神経痛(医療機関での検査で異常が認められない)では、
頭蓋骨の歪みを矯正することで、三叉神経の圧迫がとれ症状が改善する可能性があります。
三叉神経は三叉神経節で3本の枝(眼神経・上顎神経・下顎神経)に分かれます。
三叉神経節は硬膜に包まれ、3本の枝は、蝶形骨開口部(眼神経は上眼窩裂、上顎神経は正円孔、下顎神経は卵円孔)を通って頭蓋腔を出ます。
三叉神経は、神経の走行から、
蝶形骨・側頭骨の機能障害、
硬膜の緊張、
静脈圧の上昇、
などにより圧迫され傷害される可能性があります。
この場合、頭蓋骨の歪みや関係する筋肉の緊張をとることで、三叉神経の圧迫が緩み顔の痛みが治まる可能性があります。
副鼻腔炎の顔の痛み
副鼻腔炎とは、副鼻腔の前頭洞や上顎洞の炎症で、眉間のあたりや鼻の横あたりに鈍痛が出ます。鼻づまりや鼻汁などの症状を伴います。
副鼻腔炎がいつまでも治らない場合、頭蓋骨が歪み鼻腔と前頭洞や上顎洞をつなぐ通路が狭くなり換気が上手くできていない(鼻の通りが悪い)可能性があります。
この場合、頭蓋骨を矯正することで鼻の通りが良くなり炎症が治まる可能性があります。