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第11脳神経/副神経の走行と機能

副神経は混合神経(運動性と感覚性)です。

副神経の走行経路

副神経は脳幹と脊髄の両方から起こり、嚥下と頭部・肩の運動に関係します。
延髄根は運動性で延髄の核から起こり、頚静脈孔を通り、嚥下に使われる咽頭、喉頭、軟口蓋の随意筋を支配します。
脊髄根の運動性軸索は頚髄上部の5頚分節の灰白質の前角から起こり、胸鎖乳突筋と僧帽筋を運動神経支配し、頭部の運動を調節します。これらの頚分節からの脊髄根の軸索は、まとまって大後頭孔を通り、延髄根の軸索と共に頚静脈孔を通って頭蓋の外に出ます。

脊髄根の感覚性軸索は、この神経の運動ニューロンが支配する筋の固有受容器からの固有感覚のためのインパルスを運びます。

頚静脈孔を通る舌咽神経、迷走神経、副神経

副神経の機能

運動神経支配

延髄根・・・嚥下に使われる咽頭、喉頭、軟口蓋の随意筋
脊髄根・・・胸鎖乳突筋と僧帽筋

感覚神経支配

運動神経支配する筋の固有感覚

副神経の機能障害で生じる問題

  • 胸鎖乳突筋機能障害
  • 僧帽筋機能障害
  • 頚椎部筋肉の過緊張(頚静脈孔における問題をさらに複合させる)