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腱鞘炎がなかなか治らない場合

「手首の外側(母指側)のスジが痛い」、「腱鞘炎と診断され、手の使いすぎと言われた」場合などで、なかなか治らないという方、
痛みのでる部位は、そっとしておいて、もっと肘よりの筋肉の部分を触ってみてください。
もし硬いようでしたら、ほぐしてください。

痛む部位を通っている腱が繋がっている筋肉をほぐすことで、
炎症を起こしている部位の緊張が緩み血流と体液の循環が良くなり炎症の終息を早めます。

また、痛みの原因が炎症ではなくて、筋肉トリガーポイントの関連痛の場合、
肘近くにトリガーポイントがある確立が高いため、やはり肘よりの筋肉をほぐすと効果が期待できます。

指を曲げ伸ばしする筋肉は前腕についています。指の腱鞘炎の場合も同じです。
逆に、手首をストレッチなどで伸ばしてしまうと組織の損傷が広がり腱鞘炎が悪化する可能性があります。

腱鞘、腱鞘炎とは

下図で、青く塗った部位が腱鞘です。
掌側にも同じように腱を腱鞘が覆っています。
掌側は指の腱も腱鞘で覆われています、
この腱鞘が炎症を起こしているのが腱鞘炎です。

腱鞘炎、前腕の腱鞘の位置

腱鞘炎が治らない原因

腱鞘炎は手首の使い過ぎで発症しますが、通常は休息によって回復します。腱鞘炎がなかなか治らないのは、回復が追い付かない状態です。

腱や腱鞘が炎症を起こし腫れることで血管や組織が圧迫され、修復に必要な血流や体液の流れが滞ってしまい、回復よりも日常生活での負荷のほうが勝っている状態が考えられます。

腱鞘炎の治癒を促進するには

筋肉と骨のつなぎ目は腱と呼ばれ弾力はほとんどありません。筋肉に比べ血管が少ないため傷めると回復に時間がかかります。
時間はかかりますが、無理をしなければ時間の経過とともにだんだんと良くなるものです。

手首を休める体勢を考える

手首の腱や靭帯などにかかる負荷を減らすには、座位や仰臥位(上むきに寝る体勢)では、掌が上向きか母指が上を向く体勢にします。

前腕の筋肉が硬くなっていると、パソコンのキーボードを叩くような掌が下を向いた状態は手首に多少ですが捻りの負荷がかかります。

痛いスジ(腱)の筋肉をほぐす

腱鞘炎が治らない場合にほぐす場所

腱鞘炎を起こしている腱の筋肉が硬くこり固まっている場合、いつまでも腱に牽引力がかかり張った状態のままです。
腱の鞘である腱鞘にもストレスがかかったままになります。
また、血管が圧迫されるため回復に必要な血流も悪い状態です。

筋肉の部分をほぐすことで腱にかかる負荷が減り血流も改善しますので回復が早くなります。

やってみて楽になるようでしたら、しばらくの期間続けてください。好転反応みたいな痛みはありませんので、かえって痛くなるようでしたら中止してください。

筋肉トリガーポイントの関連痛

トリガーポイントとは、筋肉の一部が縮んで硬くなった筋硬結で、押すと痛みがあるポイントです。

腕橈骨筋、円回内筋、回外筋のトリガーポイントは、手首まわりや親指まわりにトリガーポイント関連痛を引き起こします。
⇒トリガーポイントの関連痛