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噛み合わせの確認方法

このページでは、歯の噛み合わせと左右の顎関節との整合性がとれているか否かの簡単な確認法をご紹介しています。

整合性とは、上下の歯が噛み合ったとき、左右の顎関節の収まり具合が同じか同じでないか、ということです。

顎関節と噛み合わせの整合性が取れていないと、
顎関節症を発症したり、
原因不明の何らかの症状が頭部に出る可能性があります。

顎関節と噛み合わせの整合性の確認方法

顎関節と噛み合わせの整合性の確認方法

耳の穴に指を入れると指先に下顎の関節突起が当たります。
軽く口の開閉を行うと関節突起が動くのが分かります。

上下の歯が噛み合うように軽く噛みしめた時、
指先の関節突起の当たり具合が、
同じなら整合性がとれています。
同じでないなら整合性がとれていません。

悪い噛み合わせのパターン

顎関節と噛み合わせの整合性がとれていないと起こる問題

咀嚼など噛むとき、60~80kgくらい力が入ります。
状況によっては、100kg以上力が入ります。
そのため、顎関節と噛み合わせの整合性がとれないと、色々な不具合が発生します。

顎関節の痛みや口の開閉の制限など顎関節症を発症したり、
原因不明の頭部の痛みや、しびれ、めまい、顔の痙攣、
顔の歪みの原因になる可能性もあります。

ただし、
整合性が取れていなくても程度によっては関節の遊びで吸収されたり。
整合性が取れていないからといって、何らかの症状が必ず出るわけでもありません。

顎関節症を発症する

整合性がとれていない状態で、咀嚼や食い縛ると左右の顎関節に偏った負荷が掛かり、
片側の顎関節が酷使され、顎関節内の関節円盤が損傷したり咀嚼筋が硬くなります。
その結果、
顎関節に痛みが出たり、
口が開きにくくなったり、
口の開閉時にポキッとかゴリッとか音が出るようになります。

顔が歪む

顎関節がある側頭骨と頭頂骨のつなぎ目は側頭鱗という縫合です。
この側頭鱗は骨格模型や解剖書を見ると分かるのですが、文字の通り鱗状になっていて多少スライドするような形状になっています。

口を閉じる働きをする側頭筋という筋肉は、この側頭鱗を挟んで、頭頂骨から下顎骨に付いています。
この側頭筋が酷使されると側頭鱗が圧縮され頭頂骨と側頭骨の間が詰まることが想像できます。

片側の側頭筋が酷使さた場合、そちら側の頭頂骨と側頭骨の間が詰まります。
頭頂骨と側頭骨の間が詰まると頭が上下に短くなります。
逆に反対側の側頭鱗は広がり、頭の反対側は上下に長くなります。
顔の上下の長さが左右で非対称になります。

数か月から数年かかって歪み、日々鏡を見ても気になりませんが、
ある日『あれ、右目がでかい』とか『何か左の頬骨が出てる』とか思うようになります。

頭が歪み原因不明の症状

上記の通り、頭頂骨と側頭骨の間が詰まることから、頭全体が歪みます。

頭が歪み頭蓋骨の内側の脳硬膜が緊張することで、
脳硬膜の緊張による頭痛や、静脈が圧迫されることによる頭痛が出たり、
脳神経が脳硬膜を貫通して出てくるところで刺激されると、
原因不明の、顔面痛、めまい、耳鳴り、自律神経系の症状などが起こる可能性があります。

顎関節と噛み合わせの整合性を治す方法

根本的に治すのは難しいです。
顎関節が左右対称に収まっている状態で歯の噛み合わせを治すしかありません。
歯科での治療になりますが、ほとんどの歯科では上下の歯の噛み合わせしかみないと思いますので、
歯科の先生にご相談して、耳に指を入れて、顎関節が左右均等に治まる状態で型を取って頂いて噛み合わせの調整をして頂くしかありません。