アナミー・トレインとは、筋筋膜経線を説明するための用語で、筋膜や筋膜が付着する骨など筋膜の繋がりを、鉄道の路線や駅にたとえて説明しています。
1本の筋筋膜経線は1本のアナミー・トレインで説明され、各ラインは、鉄道に例えると路線にあたります。
アナミー・トレインでいう駅とは、筋膜が付着する骨を、
路線とは、駅である骨をつなぐ筋肉や靭帯、腱、筋膜などを指します。
路線には、各駅と急行があり、
主に、各駅は1関節筋、急行は2つ以上の関節をまたぐ筋肉を指します。
アナミー・トレインでいうスイッチ(ポイント、切替ポイント、転てつ器)とは、各筋膜ラインが交わる部位をさします。
アナミー・トレインの種類
- スーパーフィシャル・バック・ライン(身体後面浅層の筋膜ライン)
- スーパーフィシャル・フロント・ライン(身体前面浅層の筋膜ライン)
- ラテラル・ライン(身体側面の筋膜ライン)
- スパイラル・ライン(身体をラセン状に取巻く筋膜ライン)
- アーム・ライン(上肢の筋膜ライン)
- ファンクショナル・ライン(運動時に機能する筋膜ライン)
- ディープ・フロント・ライン(身体前面深層の筋膜ライン)
各筋膜ラインが重なる部位で、癒着や滑走障害があるとそれぞれの筋膜ラインに関わる組織に影響を及ぼす可能性があります。