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『おなら』が臭い原因

『おなら』の成分

『おなら』(オナラ)は、飲み込んだ空気と体内で発生したガスからなっています。

『おなら』=口から胃に入った空気(主に窒素)
    +血液中から腸内に出てきたガス
    +食物が分解されて発生したガス

口から胃に入った空気のうち窒素は、吸収されず腸まで運ばれますのでそのまま『おなら』として排出されます。
酸素・二酸化炭素は吸収されて血液中に入ります。

人間の腸内、特に大腸には、約100種類・100兆個・重さ1~1.5㎏の腸内細菌が常在しています。
腸内細菌は、分解されずに大腸まできた食物の残りかすを腐敗・発酵させ糞便形成の働きをします。この時にガスが発生します。

タンパク質が分解(腐敗)して発生するガスは、インドール、スカドール、アンニア、硫化水素などが主成分で悪臭があります。

食物中のセルローズ、炭水化物、脂肪が発酵して発生するガスは二酸化炭素やメタンが主で臭いは少ないです。

臭い『おなら』の対策

『おなら』の成分の内、タンパク質が分解(腐敗)されるとき発生するガスの割合が大きいほど臭い『おなら』になります。

悪玉菌と善玉菌

悪玉菌の代表・ウェルシュ菌は、タンパク質を分解し、便や『おなら』の悪臭の元となる腐敗物質をつくります。

便秘になるとウェルシュ菌が増殖して腐敗物質が増えす。また、腸の老化・大腸ガンなど腸の病気になりやすくなります。
臭い『おなら』は、腸内環境悪化の証拠です。

善玉菌の代表・ビフィズス菌などの乳酸菌が産生する乳酸は、腸内のpHを下げ、病原菌・悪玉菌の増殖を抑え、腸を健康な状態に保つ働きをしてくれます。
感染症予防、ビタミン・タンパク質の合成、免疫力UP、発ガン物質生成を抑える、などの働きもあります。

臭いニオイを改善

『おなら』の臭いニオイを改善すには、悪玉菌を減らし善玉菌を増やすことです。
ストレス・過労・偏食・抗生物質の服用などが、悪玉菌を増やし善玉菌を減らす原因になります。
これらを可能な限り改善し、善玉菌を増やす食物を多く摂るよう心掛けることが大事です。

善玉菌を増やすには、
食物繊維をたくさん摂り、ビフィズス菌を多く含んだヨーグルトや乳酸菌飲料などの食品を摂ることです。