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自原抑制(腱器官の反射)

自原抑制(腱器官の反射)は、
過剰な張力(強すぎる筋の収縮力)によって、筋や腱が破断するのを防ぐ。
筋や腱が破断する前に筋を弛緩させる。

自原抑制の過程

1.腱にかかる張力が大きくなると腱器官が刺激されインパルスが発生する。

2.インパルスは感覚ニューロン(感覚神経)を伝わり脊髄に送られる。

3.脊髄では、感覚ニューロンは、
抑制性介在ニューロンを介して同じ筋の運動ニューロン(運動神経)を抑制する。
同じ筋の運動ニューロンのインパルスが弱くなる。
また、興奮性介在ニューロンを介して拮抗筋の運動ニューロン(運動神経)を興奮させる。
拮抗筋の運動ニューロンのインパルスが強くなる。

4.過剰な張力がかかった腱の筋が弛緩し腱にかかる張力が小さくなる。
拮抗筋は収縮する。

自原抑制の仕組み