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椎間関節機能障害

椎間関節機能障害(椎間関節機能異常)の好発部位は、
C2-3(第2頸椎と第3頸椎との関節)、
T1-2(第1胸椎と第2胸椎との関節)、T2-3、T5-6です。
胸椎椎間関節機能障害は、仙腸関節機能障害から引き起こされる場合もあります。
腰椎椎間関節機能障害は、仙腸関節機能障害に続発するものが主ですが、胸腰椎部の骨折治療後に起こることもあります。

頸椎椎間関節、上位の胸椎椎間関節

圧痛

椎間関節機能障害では棘突起の患側に圧痛があり、両側に圧痛が認められるときは両側に関節機能障害が存在します。
例えば、T1-2の右椎間関節に機能障害があればT1、T2棘突起を右側から圧迫すると痛みがあり、左から圧迫しても痛みはありません。

可動域制限

可動域制限は関節機能障害により直接起こるものと、筋スパズム(痙攣、筋の不随意的な異常収縮)によって間接的に起こるものがあります。
胸椎椎間関節機能障害では、肩関節の運動が制限されることがあります。
腰椎椎間関節機能障害では、多裂筋がスパズムを起こし前屈が制限されることがあります。

関連痛と感覚異常の領域

頸椎椎間関節

頸椎C2-3椎間関節機能障害の関連痛と感覚異常の領域

C2-3椎間関節

僧帽筋上部、頭部、顔面とくに眼のまわり、の領域。かすみ目、耳鳴りを伴うこともあります。

胸椎椎間関節

胸椎椎間関節機能障害の関連痛と感覚異常の領域

T1-2椎間関節

T1棘突起から第一肋骨に沿った背部の領域、上腕および前腕の後外側、母指および母指と示指の指間部背側に至る領域。

T2-3椎間関節

T2棘突起から第二肋骨に沿った背部の領域、上腕および前腕ではT1-2の領域のやや尺側、示指と中指の背側に至る領域。

T5-6椎間関節

T5棘突起から第五肋骨に沿った背部の領域、上腕の大胸筋付着部から上腕前内側、前腕尺側から小指にかけての領域。

T9-10椎間関節

T9棘突起から第九肋骨に沿った背部の領域、広背筋沿いに腋下部に至る領域。